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MUI — マテリアルデザインを再現するReact UIライブラリ

MUI アイキャッチ
MUI

MUI(エムユーアイ、旧名 Material-UI)は、GoogleのMaterial Designをベースに作られたReact向けUIコンポーネントライブラリです。2014年にOlivier TassinariとHai Nguyen Vanが個人プロジェクトとして公開し、ボタン・テーブル・ダイアログ・データグリッドなど業務UIで必要となる部品を網羅的に提供しています。2021年に組織名・ライブラリ名を「MUI」へ改称し、Material UI以外にもベース実装のMUI Baseや高機能版MUI Xなど、複数の製品ラインを展開する企業として成長しているプロジェクトです。

目次

この記事の目次

  1. Material UIとMUI Xの2層
  2. 2014年に始まりMUIへ改称
  3. 業務アプリでの典型用途
  4. Chakra UI・shadcnとの違い
  5. まとめ

Material UIとMUI Xの2層

Material UIとMUI Xの2層

MUIの製品は大きく3層に分かれています。中心となる「Material UI」はGoogleのMaterial Designに準拠したスタイル付きコンポーネント群で、ボタン、テキストフィールド、メニュー、カード、ダイアログなど業務アプリで必要な部品を一通り含みます。ThemeProviderでカラーパレットやタイポグラフィを差し替えられるため、Materialの見た目を残しつつ自社ブランドへ調整することも可能です。

「MUI Base」はスタイルを持たないアンスタイルドな基盤実装で、ヘッドレスUIとして自由にデザインを当てたい場面で使います。「MUI X」はDataGrid(高機能テーブル)、Date Picker、Charts、Tree Viewなど、業務アプリで需要が高い高度なコンポーネントを集めた有料/無料ハイブリッド製品です。Community版とPro/Premium版の段階課金で提供され、無償でも基本機能は使えるため、業務系SaaSのテーブルUIで採用が広がっています。

2014年に始まりMUIへ改称

2014年に始まりMUIへ改称

MUIはフランス出身のOlivier Tassinari氏らが2014年に「Material-UI」として公開しました。当時GoogleがリリースしたばかりのMaterial Designをいち早くReactで再現したことが評価され、Reactエコシステム黎明期から代表的なUIライブラリとして急成長します。2017年にv1、2019年にv4と進化を重ね、CSS-in-JSの選択(JSS→Emotion)など内部実装の刷新も繰り返されてきました。

2021年9月、組織はMUIという商号で本格的に企業化し、ライブラリ名も「MUI」に改称されました。従来のMaterial-UIは「Material UI」(MUI v5以降)として位置づけ直され、MUI Base、MUI Xという兄弟製品も発表されます。MUI XのDataGrid Pro/Premiumは有料ライセンスで、これがプロジェクトの持続可能な収益源となっており、OSSライブラリが商用プロダクトとして成立する成功例の1つとされています。GitHubスター数も10万超を維持し、企業利用が極めて多いライブラリです。

業務アプリでの典型用途

業務アプリでの典型用途

MUIが最も多く採用されるのは、企業向け業務アプリケーションです。管理画面、社内ツール、BI/ダッシュボード、SaaSの設定画面など、「実用本位で大量のフォームとテーブルを扱う」UIを短期間で作るのにMaterial UIは最適です。MUI XのDataGridはフィルタ・ソート・ページネーション・列固定・編集セルなどを標準装備し、AG GridやHandsontableに匹敵する機能を持ちながら、Reactネイティブな書き味で扱えます。

デザイナーが不在のスタートアップ初期や、フロントエンドエンジニアが少ない開発体制でも、MUIを使えばGoogleが定義したMaterial Designの完成された見た目を即座に得られ、プロダクト開発の初動を大幅に短縮できます。テーマカスタマイズで配色やフォントだけ差し替えれば、十分にブランド感のあるアプリにできるため、B2B SaaSや管理ツールでの採用率が非常に高いのが特徴です。

Chakra UI・shadcnとの違い

Chakra UI・shadcnとの違い

MUIの最大の特徴であり弱点でもあるのが、「Material Designを基準にしている」点です。Googleの視覚言語に寄り過ぎるため、独自ブランドを強く打ち出したい消費者向けプロダクトでは敬遠されることもあります。Chakra UIはMaterialに縛られない汎用デザインを目指し、アクセシビリティに特に注力したライブラリで、「Material感を出したくないが、整ったUIを楽に作りたい」需要を吸収しました。

より新しい選択肢としてshadcn/uiがあり、こちらはコンポーネントをコピペで自プロジェクトに取り込み、TailwindとRadix UIをベースに完全に制御できるアプローチで2023年以降急成長しています。中国のAnt Designは業務密度を極限まで高めた管理画面UIで、ロシア発のMantineは多数のHooksも同梱します。「Material風で良ければMUI、独自感を出したいならChakra/shadcn、密度重視ならAnt Design」という棲み分けが、2025年のReact UI選定の常識になっています。

まとめ

MUIはGoogleのMaterial DesignをReactに移植した代表的UIライブラリで、2014年から10年以上の歴史を持ちます。Material UI/MUI Base/MUI Xという3層構成で、業務アプリから消費者向けまでカバーし、DataGridなど業務UI部品の充実度はトップクラス。Reactで管理画面を作るなら最初に検討するべきライブラリの1つです。

※本記事はIT用語辞典の手書きドラフトです。公開前に最新情報・出典を確認のうえ加筆修正してください。

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