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Great Expectations とは データ品質を守るOSS

Great Expectations アイキャッチ
Great Expectations

Great Expectations は、データに対する期待値(Expectation)を Python で宣言し、自動テスト・検証・ドキュメント化までを一貫して行える OSS データ品質フレームワークです。2018 年頃に James Campbell と Abe Gong らがコアコントリビュータとして開発を始め、2020 年に Superconductive 社(現 GX Labs / GX Cloud)が設立されました。「データの単体テスト」を可能にするコンセプトを掲げ、expect_column_values_to_not_be_null のような直感的 API が多数提供されています。dbt や Airflow と組み合わせて、データパイプラインのゲート役を担うのが定番の使い方です。

目次

この記事の目次

  1. Expectation Suiteの宣言型API
  2. Superconductive創業とGX Cloud
  3. ETLパイプラインでの品質ゲート設置
  4. dbt testsや他社可観測性製品との差
  5. まとめ

Expectation Suiteの宣言型API

Expectation Suiteの宣言型API

Great Expectations の中核は「Expectation」と呼ばれる検査ルールで、expect_column_values_to_be_in_setexpect_column_mean_to_be_between など、数百種類が用意されています。これらを Suite としてまとめ、Pandas・Spark・SQL(Snowflake/BigQuery/PostgreSQL 等)のいずれの実行エンジンでも同じ API で検証できる点が大きな特徴です。

テストの実行結果は、HTML 形式の Data Docs として自動的に出力されます。これは「データの README」として機能し、業務担当者にもデータの状態を見える化できます。検証時に異常を検知した場合、しきい値違反として例外を発生させてパイプラインを停止することも、警告だけ出して継続することも、柔軟にポリシー設定できます。

Superconductive創業とGX Cloud

Superconductive創業とGX Cloud

Great Expectations は 2017〜2018 年に James Campbell が業務上のデータ検証の課題から着想し、Abe Gong らと OSS として公開したのが始まりです。2020 年に米国で Superconductive 社(後にブランドを GX に統一)が設立され、OSS の開発を支える商用組織としての体制が整いました。米国の主要 VC である Index Ventures や CRV から資金調達を受け、データ品質領域の代表的なベンダーへ成長しました。

2022 年以降は「Data Quality Cloud」を視野に入れたプロダクト開発が加速し、2024 年にかけて SaaS 版「GX Cloud」の機能が拡充されています。OSS の Core はそのまま提供しつつ、組織横断のルール管理やコラボレーションを SaaS で補完する構図です。Soda や Monte Carlo といったデータ可観測性ベンダーとも並んで語られる存在になっています。

ETLパイプラインでの品質ゲート設置

ETLパイプラインでの品質ゲート設置

Great Expectations の典型的なユースケースは、Fivetran や Airbyte でロードしたデータを dbt が変換する前に、スキーマと統計量を検証する「品質ゲート」です。NULL 率の閾値、列の値域、ユニーク性、相関関係などを Suite として整備しておき、Airflow / Dagster / Prefect から検証ステップを呼び出すことで、不正データが下流に波及するのを防止できます。

また、外部から提供される CSV や API 取得データの受け入れ時にも有効です。データ仕様書をドキュメントとして書く代わりに、Expectation Suite として記述しておくことで、仕様変更のたびに自動検出できます。Data Docs は HTML として公開でき、データオーナーと利用者の間の「データに関する契約」のような役割を果たします。

dbt testsや他社可観測性製品との差

dbt testsや他社可観測性製品との差

dbt の組込みテストは、SQL ベースで not_nullunique 等の基本的な品質チェックを軽量に書ける一方で、複雑な統計的検証や Pandas/Spark との連携には不向きです。Great Expectations は Python のエコシステムをフル活用できるため、機械学習データセットや非 DWH 系のデータにも適用しやすく、検証ロジックの再利用性が高くなります。

Monte Carlo や Bigeye のようなデータ可観測性 SaaS は、メタデータと統計を継続的に監視し異常検知する観測寄りのアプローチを取ります。Great Expectations は明示的なルール記述によるテスト寄りであり、両者は補完関係にあります。dbt tests・Great Expectations・可観測性 SaaS を組み合わせ、開発時テストと運用時監視を二重で担保するのが、近年の堅実なベストプラクティスとされています。

まとめ

Great Expectations は 2018 年から続く OSS プロジェクトとして、データ品質の世界に「単体テスト」という概念を持ち込みました。dbt や Airflow と組み合わせて品質ゲートを敷くことで、データ駆動の意思決定を支える信頼性の高い基盤を実現できます。

※本記事はIT用語辞典の手書きドラフトです。公開前に最新情報・出典を確認のうえ加筆修正してください。

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