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Miro — 無限キャンバスで会議を再発明したオンラインホワイトボード

Miro アイキャッチ
Miro

Miroはブラウザ上に広がる無限のキャンバスに付箋・図形・線・画像を貼り付け、複数人が同時に書き込み・閲覧できるオンラインホワイトボードSaaSです。2011年にロシアのアンドレイ・ハスニュリンらが「RealtimeBoard」として創業し、2019年に現在の社名へ改称しました。コロナ禍によるリモートワーク普及で爆発的にユーザーを増やし、2022年には評価額175億ドルでデカコーン入り。ブレインストーミング、設計レビュー、アジャイル儀式、ワークショップなど、従来オフィスの壁を使っていた共同作業をクラウドへ移した代表格です。

目次

この記事の目次

  1. 無限キャンバスと共同編集
  2. RealtimeBoardからMiroへ
  3. ワークショップから設計まで
  4. FigJam・Muralとの違い
  5. まとめ

無限キャンバスと共同編集

無限キャンバスと共同編集

Miroの中核は、ズーム自在の「無限キャンバス」です。通常のドキュメントやスライドのようなページ概念がなく、上下左右どこまでも広がるボード上に、付箋、テキスト、図形、コネクタ、画像、動画、PDF、Figma埋め込みなどを自由に配置していきます。複数人がリアルタイムで同じ盤面に書き込み、相手のカーソルがどこにあるかも常時可視化されるため、「ホワイトボードを共有する会議」をリモートで再現することが可能になっています。

ブレストでは色違いの付箋でアイデアを発散し、後から類似のものをグループ化する、という典型的なKJ法的なワークフローを、ドラッグ操作だけでこなせます。リアクションやタイマー、投票、絵文字スタンプ、「みんなここに集まって」機能(Bring everyone to me)など、ファシリテーターが場をコントロールするための仕掛けも豊富で、ワークショップやデザインスプリントの進行ツールとして強い競争力を持っています。

RealtimeBoardからMiroへ

RealtimeBoardからMiroへ

Miroは2011年、ロシアのペルミでアンドレイ・ハスニュリンが「RealtimeBoard」として創業しました。創業当初は分散したデザインチーム向けのコラボツールという小さな市場を狙い、ロシア国内のスタートアップ向けに地道に営業して伸ばしました。2018年にAccelやBessemer Venture Partnersから資金調達を行い、本社をアムステルダムへ移転、2019年にブランドを「Miro」へリブランド。日本市場にもこのタイミングから本格進出しています。

成長を加速させたのは2020年のコロナ禍によるリモートワーク需要で、2021年にはユーザー数3,000万人、2022年のシリーズC調達では企業価値175億ドルに到達しました。ロシアによるウクライナ侵攻後はロシアの開発拠点を段階的に縮小し、本社をアムステルダム・サンフランシスコ等へ集約。現在はFortune 100企業の99%が利用していると公表しており、コラボレーションホワイトボードのデファクトスタンダードとして広く認知されています。

ワークショップから設計まで

ワークショップから設計まで

もっとも多いユースケースは、リモートでのブレインストーミングとワークショップ進行です。「6つの帽子」「Crazy 8s」「Lean Canvas」「Service Blueprint」など、ファシリテーション業界の定番テンプレートが何千種類も用意されており、Miroverseと呼ばれるユーザー投稿テンプレートのギャラリーも活発です。「資料を用意する時間がない」会議でも、テンプレートを開いた瞬間からワークを始められます。

アジャイル開発の現場ではスプリント計画、デイリースタンドアップ、レトロスペクティブの場として用いられます。デザイン領域ではユーザージャーニーマップ、サービスブループリント、IA設計などに、エンジニアリング領域ではシステム構成図、ER図、シーケンス図の初期スケッチに、営業領域では顧客の組織図やステークホルダーマップの整理に、と職種を選ばず使われます。「Excelで描いていたフローチャートをMiroに移しただけで議論が活発になった」というのも、よく聞かれる効果です。

FigJam・Muralとの違い

FigJam・Muralとの違い

競合のFigJamはFigmaが2021年にリリースした製品で、Figmaのユーザー基盤と価格優位を武器に急成長しています。Muralはオンラインワークショップ運営に特化した老舗で、ファシリテーター育成プログラムなどコンサルティング寄りの提供形態が独自色を出しています。Whimsicalはフローチャートやマインドマップに絞った軽量ツール、Excalidrawは手描き風UIのオープンソース実装として、それぞれ別軸でファンを持ちます。

Miroの強みは、テンプレートライブラリの圧倒的な厚みと、数百人が同時に書き込んでも崩れない大規模ボードの安定性、そしてJira、Asana、Zoom、Slack、Figma、Notion、Microsoft Teamsなどとの広範な統合です。全社的に「会議=Miro前提」で運用する大企業にとって、これらの統合は乗り換えコストの根拠になります。個人や小規模チームならFigJamで十分、本格的なワークショップ運営や全社導入を見据えるならMiro、というのが2024年時点の住み分けです。

まとめ

Miroは無限キャンバスにテンプレと共同編集を組み合わせ、リモート時代のホワイトボードを定義したSaaSです。ブレストからシステム設計まで職種を超えて使え、大企業の会議文化をクラウドへ移行させる役割を担い、コラボレーションツールの代表格として位置を固めています。

※本記事はIT用語辞典の手書きドラフトです。公開前に最新情報・出典を確認のうえ加筆修正してください。

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