
HTML5は、W3CとWHATWGが2014年に正式勧告した「Webページを記述する標準マークアップ言語」の第5版です。従来のHTML4が文書記述に重点を置いていたのに対し、HTML5は動画再生・図形描画・オフライン動作・GPS取得など、Webブラウザがアプリプラットフォームとして機能するための機能を一気に取り込んだ点で画期的でした。現在は仕様策定がWHATWG主導の「HTML Living Standard」へ移行しています。
この記事の目次
- HTML5で何が変わったか
- Flashの終焉とHTML5
- HTML5の代表的なAPI
- HTML5は古い?最新動向
- まとめ
HTML5で何が変わったか

HTML5の特徴を3つに絞ると、セマンティック要素・マルチメディア・APIの拡充です。セマンティック要素はheader、nav、article、section、footerなど、「ここはヘッダーです」「これは記事の本文です」と意味を持たせて書ける新タグ群。検索エンジンや支援技術(スクリーンリーダー)にとって構造を理解しやすくなりました。
マルチメディアでは<video>と<audio>タグが導入され、Flashプラグインなしで動画・音声を再生できるようになりました。Canvas APIでJavaScriptから図形を描画でき、GeolocationやWeb Storage、WebSocketなどブラウザJSから扱える機能群が一気に拡張されたのもHTML5の貢献です。
Flashの終焉とHTML5

HTML5が普及した最大の追い風は、Adobe Flashの衰退でした。Flashは2000年代のWebアニメ・動画再生・オンラインゲームを支えた基盤でしたが、2007年に登場したiPhoneがFlash非対応を貫いたことで、Web標準による代替が一気に求められるようになりました。
HTML5の動画・Canvas・Web Audioなどがその受け皿となり、2020年末をもってFlash Playerは公式サポート終了。「ブラウザだけですべて動く」という現代Webの常識は、HTML5の標準化なくしてあり得なかったと言ってよい変化です。
HTML5の代表的なAPI

HTML5は同時にブラウザJavaScript APIの大幅増強でもありました。Canvasと派生のWebGLにより、ブラウザだけで3Dゲームや地図表示が動かせるようになり、Geolocationは位置情報取得、Web Storageはオフラインデータ保存、WebSocketは双方向通信を担います。
これらAPIは仕様としては別々のものですが、HTML5の登場と同時期にまとめて整備されたため、慣習的に「HTML5の機能」と呼ばれることもあります。現在はSubstantialよりService Worker、WebRTC、WebGPUなどさらに高度なAPIが追加され、「HTML5以降のWeb」は静かに進化を続けています。
HTML5は古い?最新動向

厳密に言うと、現代の「HTML」は2014年のHTML5仕様で止まっておらず、WHATWG(Apple、Google、Mozilla、Microsoftが運営)の「HTML Living Standard」として日々更新されています。もうHTML6は出ない、というのが業界の合意。
とはいえ実務上は「HTML5」という言葉が「現代的なHTML」を指すフレーズとして残っており、教科書・求人情報・案件説明でも普通に通じます。厳密な仕様議論をする時だけWHATWGの最新版を参照する、というのが現実的な使い分けです。
まとめ
HTML5はWeb史における最大級の節目であり、「ブラウザがアプリプラットフォームになる」という現代的なWeb像を確立しました。現在は名前こそ後継仕様に置き換わったものの、HTML5で導入された機能群は今もWeb開発の土台です。
※本記事はIT用語辞典の手書きドラフトです。公開前に最新情報・出典を確認のうえ加筆修正してください。

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