
MariaDBは2009年、MySQLの創業者ミカエル・ヴィデニウス(Monty)が、MySQLのOracle買収を機に立ち上げた完全互換フォークのオープンソースRDBMSです。「MySQLの自由なオープンソース版を保つ」目的で開発が始まり、現在はMariaDB財団が運営、商用版はMariaDB Corporationが提供。Red Hat Enterprise Linux系では標準のMySQL互換DBとしてMariaDBが採用されています。
この記事の目次
- MySQLとの関係
- MariaDBの主な特徴
- MariaDBが採用されている主要環境
- MariaDB vs MySQL の選び分け
- まとめ
MySQLとの関係

MariaDBはMySQLからフォークしてスタートしたため、初期は完全互換でした。プロトコル、SQL構文、ストレージエンジンインタフェースまでMySQLそのままで、MySQLクライアントツールでそのまま接続できる設計です。
とはいえ年を追うごとに独自機能が増えており、ストレージエンジンの選択肢(Aria、ColumnStore、MyRocks 等)、ウィンドウ関数、JSON処理などMySQLとは異なる進化も進行中。完全互換と言い切れる段階ではなく、利用前にMySQLとの差分を確認する習慣が大事です。
MariaDBの主な特徴

MariaDB はGPLv2の完全なOSSで、商用Oracle MySQLの一部機能制限を気にせず使えるのが大きな安心感です。MySQLからの移行は基本的にバイナリ互換で進められ、ドライバ・ORMもMySQL用がそのまま使えます。
拡張面では Galera Cluster による同期レプリケーションが標準サポートされており、「マルチマスターの高可用性構成」を比較的容易に組めるのがMariaDBの強み。また MaxScale という公式プロキシで読み書き分離・フェイルオーバも構築できます。
MariaDBが採用されている主要環境

MariaDB は Red Hat 系 Linux で MySQL の代わりに標準採用されているのが大きく、CentOS / Rocky / AlmaLinux の yum install mysql 相当が MariaDB をインストールします。Wikipedia もMariaDB を本番DBとして使用しており、巨大トラフィックでも実績があります。
クラウドでは AWS RDS for MariaDB、Aiven for MariaDB、MariaDB公式の SkySQL などのマネージドサービスが利用可能。「MySQL系を選ぶがOracleを避けたい」「RHEL系標準と合わせたい」という場合の有力選択肢になります。
MariaDB vs MySQL の選び分け

両者は基本的には互換ですが、現代では独自機能で差が出ています。新規でクラウド本番DBを選ぶ際、AWSアプリならAurora MySQL、Red Hat系オンプレならMariaDB、OSSにこだわるならMariaDB、商用拡張(HeatWaveなど)を使いたいなら MySQL、というのが大ざっぱな選び分けです。
コードレベルではほとんどのMySQLクライアントライブラリがMariaDBにも使えるため、後から切り替える余地は残っているのが両者の利点。「最初に正解を選ばないとロックインされる」恐怖はあまりありません。
まとめ
MariaDB は「MySQL の自由なオープンソース継承者」として確かな地位を築き、RHEL 系 Linux やコミュニティ重視のプロジェクトで広く使われています。Oracle MySQL と並ぶ MySQL 系 RDBMS の有力選択肢として、用途に応じて検討する価値があります。
※本記事はIT用語辞典の手書きドラフトです。公開前に最新情報・出典を確認のうえ加筆修正してください。

コメント