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Trello — カンバン方式でタスクを直感的に動かすSaaS

Trello アイキャッチ
Trello

Trelloはボード・リスト・カードという三層構造でタスクを並べ替え、ドラッグ&ドラップで進捗を可視化するクラウド型プロジェクト管理ツールです。2011年にFog Creek Software(後のGlitch社)から派生して公開され、プログラマー以外でもすぐ扱えるシンプルさが評価されて急速にユーザー数を伸ばしました。2017年にはAtlassianが約4億2,500万ドルで買収し、JiraやConfluenceと並ぶ同社のチームコラボレーション製品群の入り口的存在として位置づけ直されています。

目次

この記事の目次

  1. ボード・リスト・カードの三層
  2. Fog Creekから生まれAtlassianが買った
  3. 個人ToDoから編集部運用まで
  4. JiraやAsanaとの住み分け
  5. まとめ

ボード・リスト・カードの三層

ボード・リスト・カードの三層

Trelloの操作モデルは極めて単純で、案件ごとに1枚の「ボード」を作り、その中に「未着手」「進行中」「完了」のような縦列の「リスト」を並べ、個々のタスクを「カード」としてリストに放り込みます。進捗が変わったらカードを横にドラッグして次のリストへ移すだけで状態が更新されるため、ガントチャートやWBSの作法を学ばずとも、初回起動の数分後にはチーム全員が同じ盤面を共有できます。

カードを開くとチェックリスト、添付ファイル、期日、ラベル、担当者、コメントなどを追加でき、「軽量な付箋」から「議事録代わりの作業ログ」まで、用途に応じて情報量を調整できる柔軟さも特徴です。Power-Upsと呼ばれる拡張機能でカレンダー表示やタイムライン、Slack連携などを後付けでき、個人の買い物リストから100名規模の編集部のスケジュール管理まで、同じUIで運用できる懐の深さを持っています。

Fog Creekから生まれAtlassianが買った

Fog Creekから生まれAtlassianが買った

Trelloは『Joel on Software』ブログで知られるジョエル・スポルスキらが率いるFog Creek Software社で、社内ハッカソンから生まれたプロトタイプが原型です。2011年9月のTechCrunch Disruptで発表され、その場で数万人の登録を獲得して話題となりました。2014年には独立企業Trello社としてスピンオフし、Microsoftの元エンジニアであるマイケル・プライアーがCEOを務めながら有料プランを整備していきました。

2017年1月、JiraやConfluenceでエンジニア向けSaaS市場を押さえていたAtlassianがTrelloを買収。「Jiraの厳密さは要らないが、可視化はしたい」非エンジニア層を取り込む狙いがありました。買収後はAtlassianアカウントへ統合され、JiraチケットをTrelloカードに同期するなどの連携も強化されています。シンプルさを守りつつ大企業向け機能を足すという綱渡りを、約10年続けてきたツールです。

個人ToDoから編集部運用まで

個人ToDoから編集部運用まで

Trelloの典型的なユースケースは、ToDoが横方向に流れていく業務全般です。編集部であれば「ネタ出し→執筆中→校正→公開済み」のリストを並べ、記事カードを左から右へ移動させるだけで進捗が把握できます。営業組織では「リード→商談中→提案中→受注/失注」とパイプラインを表現し、各カードに見込み金額や次回アクションを書き込むのが定番です。コードを書かないチームでも、ホワイトボードに付箋を貼る感覚で導入できるのが強みです。

個人利用でも、家族と共有する買い物リスト、年間の旅行プラン、読みたい本のストック管理など、「種類が違う多数の小タスクを抱えるが、締切は緩い」用途と相性が良いツールです。無料プランでも10ボードまで作れ、添付ファイルサイズや自動化回数に制限がある程度で、小規模利用なら課金しなくても十分機能します。一方で大規模になると後述のJiraやLinearに移ることも多くなります。

JiraやAsanaとの住み分け

JiraやAsanaとの住み分け

同じAtlassian傘下のJiraと比べると、Trelloはスプリント計画やバーンダウンチャート、細かな権限管理といった「厳密なアジャイル開発」向けの機能を意図的に省いています。そのため、要件定義からテストまでをきっちり管理したい開発組織はJiraを選び、「とにかく見える化したい」マーケや総務、編集部などはTrelloを選ぶ、という棲み分けが進みました。

Asanaはタイムライン(ガント)やプロジェクト横断のレポートが強く、Linearは開発チケットに特化して高速、NotionはWikiとデータベースを統合した自由度が売りです。Trelloの立ち位置はこれらの中で「もっとも軽く、もっとも説明不要」であり、全社導入というより部署単位・個人単位での自然発生的な普及が多い点が特徴です。迷ったら一度立ち上げてみる、という「最初の一手」としての価値が今も健在です。

まとめ

Trelloはカンバンというアイデアを最小限のUIで再現し、職種を問わず使えるSaaSの代表例です。Atlassian傘下でも軽さを保ち続けており、Jiraほど厳密でなくとも進捗を共有したい場面で、個人から企業まで現役の選択肢として残っています。最初の可視化ツールとして検討する価値があります。

※本記事はIT用語辞典の手書きドラフトです。公開前に最新情報・出典を確認のうえ加筆修正してください。

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